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【四国のエネルギーを考える 第2話】電気はどうやって支えられている?四国の自然が育む“巨大な蓄電池”の秘密

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はじめに

前回は、「発電所がなくなる」というニュースをきっかけに、私たちの暮らしを支えるエネルギーの仕組みが変わり始めていることをご紹介しました。

ここで、ひとつ疑問が浮かびます。

太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが増えると、
「曇りや雨の日は?」
「太陽が出ない夜は?」
「風が吹かなかったら?」

今回は、四国の豊かな自然を活かした「電力を支える仕組み」に注目してみます。

再生可能エネルギーが増えるほど必要になる“調整役”

脱炭素社会の実現に向けて、日本中で導入が加速している太陽光や風力などの再生可能エネルギー。

一方で、これらは「気象条件による影響を受けやすい」という課題を抱えています。太陽の光や風の力に依存するため、人間の都合に合わせて「必要な時に、必要な量だけ発電する」というコントロールが難しいのです。

電気は、使う量(需要)とつくる量(供給)のバランスが常に一致していないと、最悪の場合、大規模な停電を引き起こしてしまいます。だからこそ、再生可能エネルギーが増えれば増えるほど、その発電量のムラをカバーする“調整役”が必要になるのです。

四国に58箇所!豊かな山々と河川が育む「水力発電」

その調整役として、四国で長年活躍しているのが「水力発電」です。

それらの総出力は約120万kWにのぼり、四国電力の全発電設備の約2割(約21%)を占めています。
日本の大手電力会社の中でも、これほど高い割合を水力が担っているのは珍しく、高い水準です。

四国山地がもたらす豊かな雨と急峻な河川を活かした水力発電は、高い場所から低い場所へ流れる水の勢いで水車を回して電気をつくります。燃料がいらず、発電時にCO₂をほとんど出さないクリーンなエネルギーです。

※四国電力「四国電力の水力発電所」より

電気をためる発電所「揚水発電」という巨大な蓄電池

さらに、四国には水力発電を進化させた「揚水発電(ようすいはつでん)」という仕組みがあります。これは、山の上と下に2つのダム(貯水池)をつくり、水を往復させる発電方法です。

いわば、「水を使った巨大な蓄電池」のような役割を果たしているのです。揚水発電は、再生可能エネルギー時代を支える重要な仕組みとして改めて注目されています。

実はマイホームでも同じ!身近に始まる「ためる」暮らし

「揚水発電なんて、スケールが大きすぎてピンとこない」と思われるかもしれません。しかし、私たちの身の回りでも「ためる」活用は始まっています。

昼間に自宅の屋根でつくった電気を、そのまま使うだけでなく、蓄電池に「ためて」おく。そして、夜間にその電気を「活かす」。規模は違えど、これからの時代は電気をただ「使う」だけでなく、上手に「ためる」技術が暮らしの真ん中にやってくるのです。

この変化は、私たちの暮らしにどんな価値をもたらす?

電力を支える仕組みが「ためる」形へ変わっていくことは、私たちの暮らしや住まいに直結する大きな価値をもたらします。

  • 日常生活の安心(災害対策)

台風や地震などで万が一送電線が途切れても、地域や自宅に「ためる仕組み」があれば、スマートフォンの充電や冷蔵庫、エアコンといった最低限の電力を自分たちで確保できます。

  • これからの「住まい選び」の基準が変わる

エネルギー価格の変動リスクが高まるこれからの時代、一戸建てを建てるにしても、マンションや賃貸を選ぶにしても、「省エネ性能」や「電気をためられる家か」という視点は、毎月の光熱費を抑え、将来的な住宅価値を保つための必須条件になりつつあります。

  • 私たちが暮らす街や企業の持続可能性(BCP対策)

地域のエネルギーが安定することは、私たちが働く職場や利用するお店が、災害時でもビジネスを止めずに安心して営業を続けられる(BCP対策)という、目に見えない街の強さにも繋がっています。

自然と技術が支える未来のエネルギー

四国が誇る豊かな自然の力(水力)と、人間の知恵(揚水発電や蓄電池)。これらを掛け合わせることで、私たちの当たり前の日常は守られているのです。


次回予告

発電所から地域へ。そして今、エネルギーの主役は「家庭」へと移り変わろうとしています。

次回は、「家が発電所になる時代へ」をテーマに、太陽光発電や蓄電池が私たちの暮らしや家計をどう変えていくのかご紹介します。

電気をつくり、ためて、活かす。そんな新しい住まいのあり方を一緒に考えてみましょう。

四国のエネルギーを考える【 第3話 】
自宅が発電所になる時代へ!太陽光発電と蓄電池が変えるこれからの暮らし

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