Green Column グリーンコラム
ナフサ高騰のその先へ。価格も納期も読めない時代に変わる「令和流の住まい選び」
INDEX
家づくりに起きている変化
「最近、家づくりが思った通りに進まないらしい。」
そんな話を、耳にする機会が増えていませんか。
設備メーカーの受注停止や、納期未定。見積もりを取ったあとに、価格が変わることもある・・・。
今、原油価格の影響を受ける「ナフサ」と呼ばれる原料の価格が上昇しています。
断熱材や配管、内装材など、住まいのさまざまな部分に関わるものです。
こうした変化は、単なる一時的な出来事ではありません。
家づくりを取り巻く環境は、いま、静かに変わり始めています。
家づくりが「予定通りに進まない」時代へ
では、実際にどのようなことが起きているのでしょうか。
いま注目されているのが、「ナフサ」と呼ばれる原料価格の上昇です。
ナフサは、原油からつくられる石油化学製品の基礎原料。
断熱材や配管、内装材など、住まいのさまざまな部分に使われています。
つまり、ナフサの価格が上がるということは、目に見えない部分を含めて、住宅全体のコストに影響が及ぶということです。

ナフサとは?
原油からつくられる液体の原料で、プラスチックなどの材料になります。
身の回りの製品から住宅の部材まで、幅広く使われています。
こうした状況は、今回が初めてではありません。
2020年 ウッドショック
たとえば、2020年から起きたウッドショックでは、世界的な住宅需要の増加や物流の混乱により木材価格が高騰し、製材や集成材の価格は一時、前年比で1.3倍〜1.5倍にまで上昇しました。
その影響は住宅価格にも及び、条件によっては、当初の想定より数百万円単位でコストが変わるケースも見られました。
2021年 半導体不足
さらにその後、2021年頃からは半導体不足の影響で、エコキュートや給湯器の供給が滞る事態も起きました。これは、コロナ禍で一時的に生産が落ち込んだことに加え、その後の需要回復によって半導体の供給が追いつかなくなったことが背景にあります。
その結果、「家は完成しているのに住めない」という状況も発生しています。
それぞれ原因は異なりますが、こうした出来事に共通しているのは、家づくりが外部環境の影響を強く受ける構造にあるという点です。
そしてそれは、単に建築の話にとどまらず、私たちの日々の暮らしや家計にも、直接影響してくるものでもあるのです。
共通しているのは、「外部に左右される構造」
ウッドショックや半導体不足、そして今回のナフサ価格の上昇。
それぞれ原因は異なりますが、そこにはひとつの共通点があります。
それは、家づくりが原材料やエネルギー、国際情勢といった、自分たちではコントロールできない要因に大きく左右される構造にあるということです。
木材が不足すれば建てられない。
設備が入らなければ、完成しても住むことができない。
原材料の価格が上がれば、建築コストそのものが変わってしまう。
家づくりというのはもともと外部環境に依存している構造にありますが、その影響が、今はより直接的に現れているのです。
これは言い換えると、価格も納期も、「予定通り」であることが前提ではなくなってきている、ということでもあります。(画像仮)

「自由に建てる家」が、リスクになることもある
こうした状況の中で、住まいの選び方にも変化が生まれ始めています。
これまで注文住宅は「自由に設計できる理想の住まい」として、多くの人に選ばれてきました。
間取りやデザイン、設備まで、自分たちの希望を反映できるという点は、大きな魅力です。
だからこそ、すでに具体的に検討を進めている方にとっては、今の状況に戸惑いを感じている方も少なくないのではないでしょうか。
「この予算なら大丈夫」と思って進めていた計画が変わってしまったり、
「この時期に引っ越せるはずだった」という見通しが崩れてしまったり。
本来は楽しみなはずの家づくりが、少しずつ不安や迷いを伴うものに変わってしまう。
そんな感覚を抱えている方もいるかもしれません。
「やりたいことを叶えるために注文住宅を選んだのに、結局はコストや納期の都合で調整せざるを得ない」。
そうした状況に直面したとき、「これでいいのだろうか」と立ち止まってしまうのも、自然なことです。
理想のマイホームを思い描いていたからこそ、その前提が揺らぐこと自体が、大きなストレスになることもあります。
いま起きているのは、単なる価格や納期の問題ではなく、「住まいづくりに対する期待とのズレ」なのかもしれません。
建売住宅は、なぜ“格下”に見えるのか?
ここで、ひとつ整理してみたいことがあります。
建売住宅について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
注文住宅に比べて、自由度が低い。
すでに完成しているため、自分たちのこだわりを反映しにくい。
そうした印象を持たれている方もいるかもしれません。
これまでの住まい選びにおいては、「自由に選べること」そのものが価値とされてきました。
時間をかけて打ち合わせを重ね、一つひとつ決めていくプロセスも含めて、家づくりの醍醐味とされてきた側面もあります。
だからこそ、「すでに決まっている家」に対して、どこか物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、立地や価格、暮らしやすさなど、さまざまな要素を総合的に判断し、建売住宅を選ばれている方も多くいらっしゃいます。
そのうえで、あえてこのイメージに触れているのは
いま起きている変化を考えるうえで、一度立ち止まって整理してみる必要があると感じるからです。

いま、選ばれているのは「確実に手に入る家」
これまで一般的に重視されてきたのは、「どこまで自由に決められるか」という視点でした。
一方で現在は、「いつ、どの条件で手に入るのか」といった、確実性を重視する考え方にも注目が集まっています。
完成していること。
価格が決まっていること。
引き渡しの時期が見えていること。
一見すると制約のようにも見えるこれらの要素が、
不確実性の高い状況においては、安心材料として機能する場面も増えてきています。
つまり、建売住宅は単に「選べない家」なのではなく、
あらかじめ条件が整理された状態で手に入る、“確実性の高い選択肢”とも捉えることができるのです。

たとえば、手続きが完了すればすぐに入居できること。
急な転勤や、お子さまの入学といったタイミングにも合わせやすく、暮らしの予定を立てやすいという安心感があります。
また、あらかじめ価格が確定していることで、
資金計画を立てやすく、将来の見通しを持ちやすいという側面もあります。
さらに、完成した住まいを実際に見て判断できるため、
「思っていたのと違った」というズレが起きにくいという安心感もあります。
もちろん、どちらの選択にもメリットとデメリットがあります。
ただ、これからの住まい選びにおいては、「どこまで自由に決めたいか」だけでなく、
「どこまでを確定させておきたいか」という視点も、ひとつの基準になりつつあります。
「規格化」は、制約ではなく“最適化”
こうした変化を踏まえると、住まいのあり方そのものにも、別の見方ができるようになります。
私たちは、建売住宅や規格型住宅を単に「効率的な商品」とは捉えていません。
むしろ、性能やコスト、暮らしやすさといった要素を整理し、誰にとってもバランスの取れた状態で提供するための仕組みだと考えています。
住宅は一棟ごとに条件が大きく変わるほど、価格や品質、工期にばらつきが生まれやすいものです。
一方で、あらかじめ設計や仕様を整理しておくことで、一定の品質やコスト、スケジュールを保ちやすくなるという側面もあります。
つまり「規格化」とは、単に選択肢を減らすことではなく、価格と価値のバランスを整えるためのひとつの考え方でもあるのです。
そして、こうした原材料価格の高騰や供給の不安定さなど、昨今のさまざまな外部環境の変化を背景に、建売住宅や中古住宅といった「すでに完成している住まい」への関心は高まりつつあります。
価格が明確であること。
入居時期の見通しが立てやすいこと。
そうした“確実性”を重視する選択にも、いま改めて注目が集まっています。
家づくりにおいて「安心して決められること」が、これまで以上に大切にされ始めているのかもしれません。
いえとち本舗の建売住宅について、
どのような考え方でつくられているのか、まずはページでご覧になってみてください。
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